全国の鉄軌道路線リスト更新

第5回全国の鉄道路線五番勝負は、12月3日(金)21時から72時間開催します。

それに先立ち、全国の鉄軌道路線リストを12月3日現在に更新した。

東京メトロ13号線副都心線小竹向原~池袋3.0キロを追加した。令和3年(2021年)度版鉄道要覧では、新線開業等はないのに東京メトロ営業キロが3.0キロ伸び、195.0キロになっている。12号線副都心線小竹向原・池袋間が有楽町線と別路線として計上されたことによるものとわかった*1。備考欄に

小竹向原,池袋間は8号線の工事方法一部変更認可による

と記載されている。従来(令和元年度版まで)は

小竹向原,渋谷間のキロ程は11.9粁
小竹向原,池袋間3.0粁は有楽町線の線路を使用

だった。

帝都高速度交通営団史」によると、同区間有楽町線複々線区間とされた経緯は次のとおり(p195-196)。

 有楽町線営団成増・池袋間の建設は、昭和46年7月に建設大臣の工事施行認可を受け、昭和47年1月に氷川台以西の公示に着手した。その後、昭和47年3月の都市交通審議会答申第15号において第13号線(志木・池袋・渋谷方面)が追加され、このうち小竹向原・池袋間は有楽町線13号線が並行することとなった。
 13号線の供用時期は、有楽町線よりかなり後になることが予想されたが、建設コストの縮減、沿線住民への負担の軽減、道路占用手続き等の面から、両線を一体構造で建設したほうが有利との判断により、複々線構造を計画した。複々線トンネル部の構造は、用地を節約するために、並列4線ではなく2線ずつの上下段型とした。
 こうして昭和52年9月、建設大臣から小竹向原・池袋間を複々線とする工事変更の認可を受け、同区間の建設工事を開始した。有楽町線の上段部は、昭和58年6月に開業した。下段部も、昭和60年8月の池袋駅新線池袋駅)を最後にすべての地下鉄構築を完成した。
 既に記したように、小竹向原・池袋間の下段トンネルは13号線の一部であった。しかし、有楽町線池袋以西(営団成増・池袋間)の混雑を緩和させるため、この区間を一足早く供用することにした。
(中略)
 こうして平成6年12月7日、下段トンネルの供用を開始し、有楽町線小竹向原・池袋間は複々線営業となった。これに伴い、池袋駅の名称を新線池袋とした。また、同日、西武有楽町線練馬・新桜台間が開業し、西武有楽町線との相互直通区間を練馬まで延長した。

区間は、2008年6月14日の池袋・渋谷間の開業とともに副都心線に組み込まれたが、認可上はあいかわらず有楽町線複々線という扱いだった。その後「工事方法の変更認可」により、名実ともに副都心線区間になったらしい。

リストに注記している運休区間も、12月3日現在にアップデートした*2。9月18日叡山電鉄鞍馬線市原~鞍馬間が437日ぶりに運転再開したほか、7月、8月の豪雨で運休となっていた小湊鉄道線里見~上総中野間、久大本線日田~豊後森間などが復旧した。11月15日復旧予定の飯田線伊那新町~辰野間及び28日復旧予定のくま川鉄道肥後西村~湯前間も運休区間から外した。一方、9月の豪雨で日南線青島~志布志間が運休となっている。

阿佐海岸鉄道のバス代行輸送は継続している。11月4日DMV技術検討会が開催され、安全性に問題がないことが確認されたとしているが、2020年中とされていた開業時期は明記されていない。

追記(11月11日):コメント頂いた阿佐海岸鉄道の12月25日DMV開業は、阿佐鉄DMV営業運行開始日決定!!で通知されている。トップページからのリンクはない。11月10日の第9回DMV導入協議会で決定し、「運行会直後の繁忙期においては、一部を除き乗車予約制とする予定」とのこと。

追記2(11月20日):コメントで指摘を受けた誤記を訂正。

*1:令和2年(2020年)度版から変更になっていた

*2:鉄道長期不通路線マップを参照している