共通項を発表し第4回全国の鉄道路線五番勝負を終了します。
問題 | 共通項 | 想定解数 |
---|---|---|
問一 | 全線が交流電化の路線 | 33 |
問二 | 「市駅」がある路線(市名と一致し、末尾が市) | 38 |
問三 | 大分水界(本線)を通過する路線 | 41 |
問四 | よその旧国名を含む駅がある路線(表記と読みが一致) | 44 |
問五 | 平成以降に消滅した町村名の路線(表記が一致) | 58 |
全想定解を記載した全国の鉄道路線五番勝負想定解・解説 をこれから掲載します。以下、問題別に。
問一は、案内軌条に交流電化の路線ががあると知り、東海道新幹線とゆりかもめの共通点はなかなか思い浮かばないだろうと出題した。今回の最難問と想定していたが、簡単に見破られたのは意外だった。
ヒント地図とストリートビューは、非該当の常磐線藤代駅構内(取手・藤代間)のデッドセクション(直流区間と交流区間の境界にある無給電区間)。もう一つの非該当大村線は、第1回問一(電化区間と非電化区間を含む路線)で出題した。
問ニは、難易度をさげるため、急遽差し替えた。最新の市駅の常磐線と最多の京阪本線を出題。非該当は、駅名が高田市で市名と異なる近鉄南大阪線と、電停名が松山市駅前*1で末尾が「市」でない伊予鉄花園線。地図ヒントとストリートビューは、どちらも非該当路線から。
問三の大分水界本線は、宗谷岬から佐多岬まで、日本列島に降った雨や雪を太平洋(オホーツク海、瀬戸内海)と日本海(東シナ海)に分ける。鉄道が分水界を越える地点の多くが鉄道の難所であり、名所にもなっている。
非該当の土讃線は猪ノ鼻トンネルが太平洋と瀬戸内海を分ける支線2(三国岳-大戸ノの口)の分水界、肥薩線矢岳トンネルはともに東シナ海に注ぐ一級水系の球磨川水系と川内川水系を分ける。
地図ヒントは、久大本線水分(みずわけ)トンネル(トンネル名の表示がないが大分道に同名のトンネルあり)。ストリートビューは、陸羽東線堺田駅(案内板に分水嶺と表示)。
問四は、第2回問五(よその都道府県名)の類題。予讃線は、伊予石城が律令時代に短期間存在した石城国を含むので該当とした。
今回は読みも一致するものに限った。地図ヒントは、非該当の山陽本線河内(こうち)駅。ストリートビューは、近鉄橿原線石見駅。
問五は、第3回問三(町村名と一致する路線)の消滅町村版。当初の共通項は「平成の大合併*2で消滅した町村」で、第1アナグラムヒントの「平成以降に」も「(昭和の大合併ではなく)平成の大合併以降に」のつもりだった。ミスリーディングなヒントによって、五日市線*3が解答されたため、共通項を変更してこれを救済した。
西武狭山線*4のかわりに五日市線を非該当として提示すべきだった。もう一つの非該当の境線は茨城県の境町が現存。地図ヒントは、市役所信楽支所(旧信楽町役場)のバス停。ストリートビューは、旧大井川町役場の焼津市大井川庁舎。
明日以降、難易度分析と想定解分析を掲載します。例によって想定解の漏れ等がありましたらご指摘ください。路線の問題がたまっているので、次回12月も第5回全国の鉄道路線五番勝負を開催します。
追記(9月7日):コメントありがとうございました。全国の鉄道路線五番勝負想定解・解説を更新し、ご指摘の誤り・漏れを訂正しました。同一事業者の複数の路線の共通駅のチェックが甘かったです。勿来丸さんご指摘の消滅理由の「合併」については、平成の大合併時に作成した元ページの「町村名と駅名の関係」を見直す必要があるので、明らかな間違いのみ訂正しました。