第2回全国の鉄道路線五番勝負(終了)

第2回全国の鉄道路線五番勝負は、17名に参加いただき、総解答数は100を超える盛況でした。共通項を発表し終了します。

問題 共通項 想定解数
問一 「まち」駅と「ちょう」駅が隣り合って存在する路線 17
問二 全線地下を運行する路線 28
問三 ナンバープレート表示の地名と一致する路線 37→39
問四 一部または全部が第2種事業(軌道運行事業)の路線 44
問五 他県の県名(表記)を含む駅がある路線 63→66

 全想定解を記載した全国の鉄道路線五番勝負想定解・解説 を後ほど掲載します。以下、問題別に。

問一は今回の最難問で、ヒント前に正答が出ないだろうと予想していた。しかし解答第1号が金メダルとなり、3時間16分でメダルが売り切れた(その後正答は伸びなかったが)のは全くの想定外だった。第11回全国のJR駅十番勝負で布石を打っておいた(問三:語尾に「町」をつけた非JRの駅がある駅)のが効いたのかもしれない。
該当例は地下鉄と路面電車に多く、一般鉄道路線東海道本線JR東日本)と境線しかない。浜松町と田町の東海道本線(地図ヒント)に加え、神保町~小川町~岩本町、的場町~稲荷町~銀山町と3連続している東京都・10号線新宿線広島電鉄・本線を出題した。非該当の相鉄本線は、天王町和田町が星川を挟む(画像ヒント)。末尾に「*丁目」や「筋」などがつくのはダメ(カッコ内の副駅名は許容)。

問ニ。公営と両メトロのいわゆる地下鉄は46路線あるが、地下鉄と称していても地上に出ることが多く、全線地下の路線は21線しかない。非地下鉄路線の7線からみなとみらい21線立山トンネルのトロリーバス(地図ヒント)を出題した。画像ヒントは、非該当の丸ノ内線の地上駅後楽園駅

問三は、17地域のご当地ナンバープレートが2020年5月11日から交付開始されたのを機に出題した。ヒントの画像は、相模ナンバーをつけた神奈中バス(厚木バスターミナル)。地図は相模ナンバーを管轄する愛川町の相模自動車検査登録事務所
問一とは逆に今回難易度が最も低いと想定していた。世田谷、多摩、相模とくれば、首都圏在住の解答者ならピンとくると思った。しかし、東北、中央、関西と並べた第1回問四の大学名路線と同様最難問になってしまった。路線名問題が難問化する理由がよくわからない。

問四は、全国の鉄軌道路線リストの凡例で解説している鉄軌道事業の上下分離制度の出題。第2ヒントのアナグラムからか上信電鉄・上信線の解答があったが、これは「群馬型上下分離」といわれている公的支援で、運行の主体とインフラの所有を分離する鉄道事業法または軌道法に基づく上下分離ではない。ほかにも和歌山電鐵の「和歌山型上下分離」などの例がある。
画像ヒントの白金台駅は、東京都が第2種事業者で東京メトロと共用している。地図ヒントは京成本線の第2種区間始点の駒井野分岐部。

問五の63線71駅中、県名のみの駅は福島(2駅)、石川(2駅)、福井、山口、香川、福岡、長崎の9駅あり、このうち石川、福井を出題。舞浜リゾートラインから千葉県にある東京ディズニーリゾート(地図ヒント)に気づくだろうと考えた。八瀬比叡山口駅がある叡山電鉄を出題し、読みが異なってもよいことを示した。非該当のJR西日本山陽本線は県名駅が全4県に5駅あるがすべて同県内。京急本線には「神奈川」を含む駅が3駅あり、神奈川駅を画像ヒントに選択。

初めての画像ヒントは、問題路線(問三、問四)と非該当路線(問一、問ニ、問五)に関連する写真を提示しました。いかがだったでしょうか。感想などいただければ幸いです。

次回は、12月に第12回全国のJR駅五番勝負を開催します。

追記(9月8日):感想文ありがとうございました。けっこうまぐれ当たりがあるんですね。

このクイズは、落書き帳の全国の市十番勝負を土台にしていますが、今回の参加者17名のうち9名が十番勝負の解答者です。歴代最多勝の白桃さんをはじめ、星野彼方さん、鳴子こけしさん、Nさんに新進気鋭の勿来丸さんと、十番勝負で好成績を残している強豪ばかり。

十番勝負では平均的な成績の私としては、解答よりも出題、アナグラム解読よりも作成にむいているのではないかと思い、十番勝負の仇をこちらでうっています。今回の五番勝負では十番勝負常連の成績がいまいちのなかで、駿河の民さんの金メダルは快挙でした。それもまぐれあたりではなく、きちんと共通項を把握したうえでの解答。次回の十番勝負も期待できますね。第55回十番勝負は、10月10日午後9時開始予定ですが、五番勝負最強のやまやまさんが参戦すれば、常連にとっては脅威になると思いますが、いかがでしょう。

Nさんご指摘の問三、問五の想定解もれを追加して、解説ページを更新しました。難易度分析と想定解のページも作成してアップします。