続・2015年度JR東日本駅別乗車人員

JR東日本が2014年度の乗車人員を訂正したので、7月22日の記事の続報。前記事で「2014年度の数字は過少だったようだ」と書いたが逆で、訂正のあった53駅すべてが下方修正された。とくに新幹線の駅が過大になっていた。2014年度は消費税増税のため需要が減り、2015年度に回復したということか。
あらためて2014年度と2015年度を比較する。乗車人員の増加数及び増加率のトップ10は次のとおり。

路線 2015 2014 増加数
1 品川 東海道 361,466 342,458 19,008
2 東京 東海道 434,633 417,822 16,811
3 新橋 東海道 265,955 253,853 12,102
4 新宿 山手 760,043 748,157 11,886
5 大崎 山手 154,544 145,672  8,872
6 北千住 常磐 209,994 202,415  7,579
7 横浜 東海道 411,383 403,865  7,518
8 池袋 山手 556,780 549,503  7,277
9 大宮 東北 250,479 244,556  5,923
10 田町 東海道 148,834 143,526  5,308
路線 2015 2014 増加率
1 野蒜 仙石    77    23 234.8%
2 女川 石巻   172    62 177.4%
3 飯山 飯山 1,012   588  72.1%
4 蛇田 仙石   691   431  60.3%
5 豊野 飯山 1,391   899  54.7%
6 陸前赤井 仙石   518   349  48.4%
7 竜田 常磐   117    79  48.1%
8 陸前小野 仙石   304   206  47.6%
9 石巻 石巻 3,005 2,050  46.6%
10 広野 常磐   250   175  42.9%
10 信濃白鳥 飯山    10     7  42.9%

乗車人員トップ10の駅のうち、8駅が増加人員でもトップ10に入った。大崎と田町は17位と18位。5位の渋谷はわずか445人の増加で、2013年の副都心線東横線の直通後の低迷が続いている。2014年度増加人員トップの川崎は17位で、北千住と入れ替わり乗車人員ランキングで11位に後退した。品川、東京と大崎は2年連続で増加人員トップ10。
増加率では、復旧した仙石線石巻線常磐線の駅が上位を占めた。石巻は1,000人近く増加し、3,000人代超に回復したが、まだ震災前の2010年度の3,627人に及ばない。女川は昨年の6位に続き、2年連続でトップ10入りした。広野も昨年の5位に続いて2年連続だが、どちらも震災前の水準には回復していない。
飯山と豊野は北陸新幹線延伸開業の恩恵を受けた。飯山の新幹線乗車人員は504人なので、この分が増加した。豊野はしなの鉄道に移管した信越本線への直通客がカウントされたため。
減少数及び減少率のトップ10は次のとおり。

路線 2015 2014 増加数
1 犀潟 信越     704   4,449 -3,745
2 六日町 上越   1,924   5,647 -3,723
3 向河原 南武  12,342  13,272   -930
4 上野 東北 181,588 182,468   -880
5 千駄ケ谷 中央  17,994  18,788   -794
6 御徒町 東北  66,804  67,502   -698
7 高尾 中央  29,110  29,710   -600
8 水道橋 中央  82,879  83,263   -384
9 天王台 常磐  20,123  20,470   -347
10 武蔵引田 五日市   3,538   3,881   -343
路線 2015 2014 増加率
1 犀潟 信越   704 4,449 -84.2%
2 六日町 上越 1,924 5,647 -65.9%
3 区界 山田     1     2 -50.0%
4 戸狩野沢温泉 飯山   185   254 -27.2%
5 岩館 五能    22    30 -26.7%
6 上野尻 磐越西    18    24 -25.0%
7 ガーラ湯沢 上越 1,127 1,440 -21.7%
8 深浦 五能    67    85 -21.2%
9 平滝 飯山     8    10 -20.0%
10 横倉 飯山    18    22 -18.2%

ほくほく線への直通客が減った犀潟と六日町が数、率ともに1位と2位を占めた。上野と御徒町上野東京ライン開業の影響を受けた。千駄ヶ谷は国立競技場の建て替えの影響かと思ったが、2年連続の減少で、2014年度のほうが減少数が多かった。水道橋も2013年から3年連続の減少で、野球離れが理由だろうか。
飯山、豊野と信濃白鳥が増加率トップ10入りした飯山線だが、減少率トップ10にも戸狩野沢温泉、平滝、横倉の3駅が入った。横倉は2014年度18人から22人に増加し、増加率の8位にランクインしたが、2015年度はまた18人に戻り、減少率10位となった。