JR駅乗車人員県別トップ

9月1日の記事の続きで、各都道府県で乗車人員が最多の駅はどこか、その駅の旅客数はJR東日本の1都3県の駅と比較してどのレベルかを調べてみた。前記事でリンクしたJR東日本以外の各社のリストには、富山、三重、和歌山、鳥取、島根、山口、宮崎各県の駅が出ていない。また、JR東海のデータは千人単位に丸めた数字だけである。JRの2社の共通駅で1社の数字しかない駅もある。これらについては、各都道府県の統計資料等を用い、出所を注記した。
2014年度のデータは一部しかないので、2013年度のデータで比較した。盛岡と郡山、秋田と山形が2014年度は逆転している。なお鳥取と松江は2012年度の数字であるが、毎年減少しており、2013年度はこれを下回っていると思われる。

県トップ駅 乗客数 上位駅 乗客数 下位駅 乗客数
 1 新宿 751,018        
 2 大阪 429,519 東京*1 509,262 横浜 406,594
 3 横浜 406,594        
 4 大宮 245,479        
 5 京都*2 229,413 秋葉原 240,327 北千住 203,428
 6 名古屋*3 199,119 高田馬場 201,513 川崎 197,010
 7 船橋 136,575        
 8 博多*4 131,306 五反田 132,524 西船橋 130,814
 9 三ノ宮 120,763 121,061 武蔵小杉 115,262
10 札幌  93,152 大船  97,118 大森  92,962
11 仙台  83,540 浦和  84,230 武蔵溝ノ口  81,503
12 広島  72,928 舞浜  76,495 新小岩  72,306
13 岡山  62,278 橋本  62,755 平塚  61,486
14 静岡*5  59,501 武蔵小金井  59,504 市川  59,153
15 新潟  38,427 分倍河原  39,069 両国  37,996
16 宇都宮  36,176 久喜  36,603 十条  35,943
17 岐阜  31,539 西八王子  31,681 平井  31,478
18 高崎  29,468 高尾  30,284 逗子  29,424
19 水戸  29,040 拝島  29,335 東小金井  28,908
20 草津  28,315 西国分寺  28,394 東浦和  27,638
21 王寺  24,859 新川崎  25,392 与野  24,856
22 長野  21,409 稲毛海岸  21,771 天王台  21,343
23 鹿児島中央  20,448 都賀  20,683 千駄ケ谷  20,444
24 金沢  20,785 十日市場  20,916 都賀  20,683
25 和歌山*6  19,656 北本  19,659 越谷レイクタウン  19,607
26 盛岡  18,440 磯子  18,703 吉川  18,257
27 郡山  17,931 戸田  17,984 大口  17,776
28 大分  17,596 東松戸  17,691 北赤羽  17,557
29 富山*7  15,967 南千住  15,990 千葉みなと  15,561
30 甲府*8  14,556 与野本町  14,559 平間  14,477
31 熊本  13,516 河辺  13,605 新習志野  13,259
32 高松  12,689 尻手  12,873 中浦  12,497
33 佐賀  12,432 中浦  12,497 栗橋  12,192
34 秋田  11,346 潮見  11,359 新小平  11,305
35 山形  11,221 新小平  11,305 指扇  11,098
36 長崎  10,905 指扇  11,098 大網  10,844
37 下関*9  10,541 海老名  10,561 本庄  10,494
38 福井*10   9,756 西国立   9,794 西府   9,730
39 徳島   8,338 北与野   8,455 北八王子   8,102
40 松山   7,373 秋川   7,480 久里浜   7,127
41 青森   5,684 上溝   5,800 東飯能   5,583
42 鳥取*11   5,589 上溝   5,800 東飯能   5,583
43 高知   5,210 片倉   5,245 香川   5,077
44 宮崎*12   4,866 東秋留   4,907 高麗川   4,711
45 桑名*13   4,809 東秋留   4,907 高麗川   4,711
46 松江*14   4,405 原当麻   4,515 箱根ケ崎   4,383

京都が秋葉原JR東日本9位)の、名古屋が高田馬場(11位)の、博多が五反田(24位)の、三宮が柏(25位)の、札幌が大船(42位)の後塵を拝している。JR東日本の首都圏の旅客がいかに多いか、再認識した。そのほか、政令指定都市の熊本が鹿児島中央や大分よりも少なく、河辺(青梅線、247位)以下というのは意外だった。
三重県の桑名、滋賀県草津奈良県の王寺が県庁所在地の駅を差しおいて、県トップなのも意外だった。桑名は名古屋の通勤圏で、近鉄養老鉄道三岐鉄道との乗換え駅であることが影響していると思われる。なお、私鉄も含めた三重県のトップは近鉄四日市の21,686人(一般に私鉄の統計は乗降客数だが、三重県の統計は乗車人員となっている)。奈良県のトップは、近鉄奈良(2012年度31,520人)である。
青森駅もJRより青い森鉄道の旅客が多いと予想されるが、青い森鉄道の乗車人員のデータがない。東北本線八戸・青森間は2010年12月青い森鉄道に移管されたが、JR青森駅の乗車人員の推移を見ると、移管前の2009年度が7,905人、移管後の2011年度が6,462人である。青い森鉄道から奥羽本線津軽線への乗継客がカウントされているためか、1,500人程度の減少にとどまった。JR富山駅の2015年度の数字は、2013年度の15,967人からかなり減ると思われる。

*1:JR東海の乗客数はJR西日本の参考データ

*2:JR東海の乗客数は京都府統計書の年間乗車人員を365で除した

*3:JR西日本の参考データ

*4:JR西日本の乗客数はハンディデータふくおか2015の数字

*5:JR西日本の参考データ

*6:和歌山県統計書

*7:富山県統計年鑑

*8:山梨県統計年鑑の2012年度の数字は、JR東海を含んでいたため、2013年度もJR東日本の数字を使用

*9:山口県統計年鑑

*10:福井県統計年鑑

*11:県の統計に駅の乗車人員がないので、鳥取市2014市勢要覧の数字を365で除した。米子市の統計で米子駅よりも多いのを確認

*12:宮崎県統計年鑑

*13:みえData Box

*14:しまね統計情報データベース