23日始まった交通系ICカード相互利用開始について各紙が報じているが、参加した10種類のICカード乗車券の発行枚数(2月末現在)が朝日の23日夕刊に出ている。発行枚数の多い順に並べると次のとおり。
- Suica、4210万枚
- PASMO、2202万枚
- ICOCA、768万枚
- manaca、278万枚
- PiTaPa、234万枚
- nimoca、186万枚
- TOICA、143万枚
- SUGOCA、85万枚
- kitaca、46万枚*1
- はやかけん、46万枚
名鉄と名古屋市交通局が個別に発行するmanacaの合計枚数がPiTaPaより多いというのが意外だった。後払い方式のPiTaPaは、クレジットカード発行の審査があるためだろう。磁気カードの「スルッとKANSAI」が存続している理由がわかる。
今回参加しなかった広島電鉄などのPASPYは昨年末で110万枚で、SUGOCA、kitaca、はやかけんよりも多い。中国新聞2月26日記事によると
3月から全国の主な私鉄が始めるJRとのカードの相互利用は、採算が合わないため今回は見送ったが「将来は導入したい」としている。
採算があわないというのは、相互利用のための投資額がかさむためだろう。産経3月23日記事は、西鉄(nimoca)の相互利用のための投資額は5億円と報じている。
35万枚の札幌市営地下鉄のSAPICAは、6月22日から札幌市電と北海道中央バス、JR北海道バス、じょうてつバスで利用可能となるが、10の交通系ICカードとの相互利用には参加せず、10カード側からの片乗り入れとなる。
*1:北海道新聞3月23日記事によると47万1千枚