気仙沼線BRTの正式運行

JR東日本仙台支社・盛岡支社連名の11月19日付プレスリリースによると、

2012年12月22日(土)より当社が事業者となってBRTの運行を開始します。なお、BRTの運行に関する業務は、(株)ミヤコーバスに委託します。

とのことである。
8月21日の記事で書いたように、気仙沼線は、8月19日までミヤコーバスによる振替輸送、8月20日から当分の間代行バス実施だった。「12月22日より当社が事業者となって」とあるが、代行バスもJRの運行で、ミヤコーバスに委託していたはずである。
BRTの正式運行によって大きく変わるのは、運賃体系である。BRTと鉄道を乗り継ぐ場合の運賃は、両者の運賃の合算額となる。ただし、図の区間については、合算額から100円(小児50円)を差し引くという。定期運賃は、図の区間を連続して利用する場合は、従前の運賃で1枚の定期券を発売するが、それ以外の区間は、BRTと鉄道の定期券が別個に発売される。
代行バスは、鉄道の代行であるからJR線の乗車券で乗車できた。9月19日の記事代行バスの乗車報告を書いたが、そのとき使用したのは東北ローカル線パスである。12月22日以降青春18きっぷや東北ローカル線パスでBRTに乗れるのだろうか。
日経11月19日の記事によると、大船渡線気仙沼・盛間でも、BRTによる仮復旧のための専用道工事に着手したとのことである。JR東日本は、BRTはあくまで仮復旧の手段と地元に説明してきた。仮復旧のBRTの運賃を鉄道と通算しないとはこれまで言っておらず、鉄道代行バスに比べて乗客が不利になるというは納得できない。
いずれにせよBRTの正式運行で、気仙沼線がまた最長片道切符ルートから外れることになる。