現在乗車可能な最長片道切符ルート

最長片道切符ルートの変遷1961-2011に掲載している最新の最長ルートは、2011年3月12日九州新幹線博多・新八代間開業後の最長ルートである。ところが、前日の東日本大震災によって、最長ルートを構成する東北地方の路線の多くの区間が不通となってしまった。線路が津波に流された山田線、気仙沼線原発事故による放射能汚染地域を走る常磐線が近い将来完全復旧する見通しはなく、当分の間、現行最長ルートを旅行することはできない。
現在店頭に並んでいる「旅と鉄道」に最長片道切符について書いた。ほとんどが「最長片道切符ルートの変遷1961-2011」やこのブログの記事などから再構成したものだが、現在乗車可能な最長片道切符のルートを計算して掲載した。
しかし、現在乗車可能な最長ルートというには、不通区間の組み入れが中途半端だった。仙石線と2011年7月の「新潟・福島豪雨」により不通となった只見線は、代行バスがあるのでルートに加え、山田線、気仙沼線常磐線は外したのだが、只見線の只見〜大白川間は代行バスが走っていなかった。気がついたのが、校了後だったので、訂正も注記もできなかった。実際には、不通承知で発券してくれるとは思うが、「現在乗車可能な最長ルート」というには厳密性を欠いていることをお断りしておく。