九段下駅のホーム壁撤去

東京メトロ12月8日のリリースによると、九段下駅のホーム壁撤去工事は、12月15日の終電後に開始されるとのことである。完成は、これまで平成24年度中と発表されていたが、年度末の2013年3月。
11月3日の記事で書いたとおり、これまでの目黒・白金高輪間に加えて九段下も東京メトロ都営地下鉄とがノーラッチ乗換になり、都営を利用したときも、ICカード乗車券ではメトロの安い運賃が適用されるケースが出てくる。
パスネットの不思議では、京王井の頭線浜田山から営団千代田線二重橋前まで、下北沢経由のノーラッチルートで乗車したとき、同経路の運賃450円*1ではなく、京王(浜田山−新宿)150円+都営(新宿−白金高輪)・営団(白金高輪二重橋前)260円=410円の運賃が引き落とされ、小田急は運賃収入がゼロで、旅客が乗車していない都営地下鉄が運賃の分け前に与る例を紹介している。
九段下駅のノーラッチ化によって、相互乗入れ各社に影響を及ぼす同様の例が読者から指摘された。下北沢・九段下間には、小田急・メトロ経由と京王・都営経由の二つのノーラッチルートがあるが、京王・都営ルートでも、小田急・メトロの安い運賃が適用されることになる。浜田山・二重橋間とは逆に、京王・都営が損をすることになる。

東京メトロ11月2日リリースでは、メトロ・都営間の乗換負担軽減策について、「他事業者を含めたICカードシステムに与える影響などを検討してきました」と書かれてれているが、壁撤去が完成する2013年3月までに、解決策が見出されるだろうか。
なお、小田急の東北沢・世田谷代田間地下線化が完成し、下北沢駅の改札が分離するのは、2013年度の予定。

*1:現在は小田急の加算運賃が廃止され440円