JR九州黒字化

JR九州の鉄道事業が2012年度にも黒字化との見通し。引用は読売新聞の13日の記事

JR九州の鉄道事業、来年度にも黒字化
 JR九州の唐池恒二社長は12日の記者会見で、九州新幹線鹿児島ルートと在来線からなる鉄道事業について、鹿児島ルートの利用状況が順調に推移すれば2012年度にも、民営化後初の黒字を計上できるとの見通しを示した。
 唐池社長は、鹿児島ルート全線開業から半年間(3月12日〜9月11日)の乗客数を発表。前年比40%増の目標に対し、熊本〜鹿児島中央間は64%増の260万3000人に達し、博多〜熊本間も450万人と38%増。鉄道事業は1987年の旧国鉄分割・民営化以降、赤字が続いており、11年度も新幹線車両購入などのコスト増から106億円の赤字を見込んでいる。
 しかし、唐池社長は「この半年間の収入はおおむね計画通り」と強調。今後の見通しについて、来年度以降は年間の定年退職者が300〜500人を数え、業務効率化も進めることなどから、鹿児島ルートの順調な推移を前提に「12年度か13年度には黒字化できると思う」と話した。本業の鉄道事業の黒字化により、民営化当初からの目標である株式上場に弾みをつけたい考えだ。

近鉄道づいている東洋経済は、9月3日号記事で、利用が増加しているJR九州の魅力として、水戸岡鋭治氏デザインの観光列車とJR九州契約社員である客室乗務員による接客サービスをあげている。
JR九州の経営には、そのほかにも評価すべき需要拡大策がある。
新駅の開設:JR九州は分割民営化以降63駅を開設した。トップはJR西日本の72駅であるが、JR東日本の60駅よりも多い。なお、JR北海道は、1987年4月1日に臨時乗降場を駅に昇格させたため90駅が新設されたが、うち36駅はすでに廃止した。JR九州の新駅のうちめだつのは、大学・高校前駅である。九大学研都市大分大学前など8駅が新設された。そのほか、新中原を九工大前に改称するなど、3駅に学校名を付け、通学需要の取り込みを図った。
とくとく切符の充実:2枚きっぷ、4枚きっぷなどの乗車券と特急券を組み合わせた回数券を発売し、高速バスに対抗している。また、旅名人の九州満喫きっぷなどフリー切符も充実している。