「旧国名駅」の更新

デスクトップ鉄のデータルームの旧国名駅を改訂し、かつて旅客営業を行った国鉄、私鉄、公営交通の旧国名駅をリストに加えた。
現存する旧国名駅は616駅あるが、過去に存在し、廃止された駅、非国名駅に改称した駅を加えると904駅となった。いずれも駅名ごとに計算した数字である。河内長野、武蔵境等の複数事業者の共用駅や、初代駅の廃止後同じ駅名で二代目が開業したケース(三河豊田・名鉄挙母線→国鉄岡多線、近江今津江若鉄道国鉄湖西線)は、それぞれ1として数えた。一方、遠江森→遠州森(天竜浜名湖鉄道)や信州浅野→信濃浅野(JR東・飯山)と改称された駅は、それぞれの駅名で計上した。
国別の第1位は武蔵(武州)の35駅(現25、2位)。2位は、三河(32、現17=6位)。3位タイは、紀伊(30、現25=2位)と越後(30、現23=4位)で、以下5位伊予(26、現25=1位)、6位信濃(信州)(26、現17=第6位)と続く。伊予が1駅だけの減少(伊予大井→大西)で現存駅第1位に浮上したのに対し、6駅あった北見は、ずべて廃止となった。
これに伴い「駅名接頭・接尾語考」の「旧国名*」駅も改訂する必要があるが、とりあえず今回判明した点だけを訂正しておく。

かつては淡路に鉄道があったが、「淡路*」駅はなかった。

淡路交通には、国名駅が3駅(淡路二本松、淡路広田、淡路長田)あった。

開業時から国名を冠して命名された旧国鉄駅で、もっとも古いのは1911年4月22日開業の豊前長洲(JR九・日豊)である。

名駅として開業した旧国鉄駅の第1号は、出雲今市(1910/10/10開業、1957/04/01出雲市に改称)で、豊前長洲は第2号だった。
新潮社の「日本鉄道旅行地図帳」全12巻を参照してリストアップしたが、お気づきの漏れがあれば、ぜひお知らせください。