船小屋駅の改称

3月5日の「はやぶさ」の運行開始、3月12日の九州新幹線開業によるデスクトップ鉄のデータルームの関連ページの更新は、3月16日までにほぼ完了していたが、船小屋から筑後船小屋への改称に伴う更新が残っていた。本日、駅名接頭・接尾語考とその別表の旧国名駅を更新した。また、「市代表駅」と「町村代表駅」を、それぞれ市名と駅名の関係(市代表駅)町村名と駅名の関係(町村代表駅)と改題して更新した。
旧国名駅は、筑後船小屋と、掲載漏れだった昨年3月25日改称の越前武生を加えて、617駅(共用駅を事業者ごとに数えると626)となった。駅名に旧国名を冠すのは、一般に遠隔地の同名駅と区別するためである。他に船小屋駅はなく、武生新は開業時から「新」を接尾語として用い、隣りの国鉄駅と区別していた。いずれも、国名駅に改称する必要がない*1
前武生駅は越前市に、筑後船小屋駅筑後市にある。越前武生と筑後船小屋の両駅は、旧国名というよりもむしろ市名を冠した駅名と解釈すべきなのかもしれない。旧国名を名乗る市の中心駅は、市制施行を機に「*市」駅と改称する傾向がある。筑後市は、1954年4月、羽犬塚町ほか3村が合併して市制施行したものが、中心駅は羽犬塚のままだった*2。船小屋が九州新幹線の停車駅となったのを機に改称するなら、筑後市とするのが従来の方法である。これらは、旧国名市における新たな駅名命名法なのだろうか。
ところで、「市代表駅」を掲載した意図は、市名と駅名との関係を考えることだったが、代表駅の選定基準がぐらついていた。昨年、市名の一部または全部を含む駅名を、市の中心駅であっても市名と一致しない駅よりも優先するよう基準を変更した。この新基準にしたがって、市名を駅名に冠した越前武生と筑後船小屋をそれぞれ武生と羽犬塚から変更して代表駅に選定した。筑後船小屋はともかく、中心駅ではない越前武生を代表駅とするのは、香取市香取駅や、摂津市摂津駅と同様違和感をもつ読者がいるかもしれない。このため、タイトルを変更して、このページの趣旨を明確にした。

*1:武生新をあえて改称するなら福鉄武生などとするのが普通である。福井新も赤十字前に改称され、福井鉄道だけのユニークな駅名がなくなったのは惜しい

*2:越前市は、2005年10月武生市今立町が合併して誕生したが、平成の大合併で誕生した他の旧国名市と同様、中心駅名は従来のままである