市名と駅名との関係推移

本日、駅名接頭・接尾語考市代表駅町村代表駅を更新した。接頭・接尾語孝の「*市駅」は平成の大合併が佳境に入った2004年8月が初出である。両代表駅は、その別表として2004年9月に掲載し、合併の進展により頻繁に更新してきた。今回、平成の大合併が始まった1999年に遡り、今年3月までの大合併による市町村名と域内にある駅名との関係を跡付けた。
1999年3月31日現在、市域内に駅が存在した626市のうち、市名と一致する駅名は502市に存在し、80.2%にのぼっていた。このほかに、「*市」駅が29あり、これに旧国名等他の接頭・接尾語をつけたもの(38)、市名が駅名の一部に使われているもの(17)を加えると92.7%であった。2010年3月31日には「駅名=市名」が492市(67.9%)に減少する一方、市名と駅名がまったく一致しない市が46から142と3倍になり、シェアも7.3%から19.6%と12.3ポイント増加した。大宮、浦和、新津、清水、徳山等の市が消滅する中で、合併により誕生した多くの市が旧国名、郡名などの広域地名や合成地名などを新市名として採用したためである。
これまで、合併後十数年経過し、新市名がこなれてくると、出雲今市から出雲市など、駅名を市名にあわせて「*市」と改称する傾向があった。今後はこのようなことはあってほしくない。中央線の駅名が、甲州市笛吹市−山梨市−甲斐市北杜市などと続くようになったら、どこを走っているのかわからなくなる。