井上ひさし氏逝去

井上ひさしさんが亡くなった。なぜデスクトップ鉄が井上ひさしなんだという疑問に答えて、鉄道の話題につなげてみよう。
小説「吉里吉里人」は上野発の夜行急行「十和田3号」に乗車していた作家と編集者が一関の手前で、吉里吉里国の独立騒動に巻き込まれるところから始まる。「下駄の上の卵」は山形県置賜郡小松町の野球少年5人組が軟式ボールを求めて米沢から夜行列車に乗って上野に行く話だった。
もうひとつ。「下駄の上の卵」の舞台にもなっている小松町は、井上ひさしの故郷(現川西町)。その中心駅羽前小松駅は、宮脇俊三氏が「時刻表昭和史」で書いている終戦の放送を聴いた今泉駅から米坂線で米沢方向に二つ目の駅。そのとき彼らは、10キロも離れていないところにいたのだ。
謹んで、哀悼の意を表したい。