平成の大合併終了

財政上の優遇措置によって合併を促進した合併特例法の期限が切れ、「平成の大合併」は昨日の長岡市の川口町編入松本市波田町編入佐世保市江迎町鹿町町編入をもって終結した。デスクトップ鉄のデータルームでは、2004年9月に開設した市代表駅町村代表駅でこの変遷を追ってきた。最盛期の2005年には39回の更新を行ったが、これで一段落となる。1999年3月に3,232あった市町村は、1,727と大幅に減った。
この間、市名、町村名と一致する駅名が大幅に減少した。鉄道駅が存在する自治体の中で、駅名と一致する市は2004年4月の77%から67%に、町村は53%から48%に減少した。合併で誕生した市の多くが駅名と一致していた中心地域の自治体名を採用せず、旧国名や郡名等の広域地名やいわゆる瑞祥地名を採用したためである。また、町村については、駅名と一致していた町村が合併によって消滅したことが大きい。
塩山、石和温泉竜王、長坂、東花輪(以上山梨県)、邑久、熊山、中国勝山、林野、鴨方(以上岡山県)の各駅が所在する市は?という問題に10問正解できる人は「鉄」でも少ないのではないか。市名と代表駅名が異なるのは、とくに外国人旅行者にわかりにくい。といって、いまさら新市名にあわせて駅名を変更するのも歴史的地名が消滅することになり、問題である。