1952年の旅規掲載

旅規ポータルに、1952年1月1日現行の旅客及び荷物運送規則(旅客編)を掲載した。
1949年6月1日に発足した公共企業体としての日本国有鉄道は、政府直営時代の諸規則を引き継いだ。旅規についても同じで、新規則は、1年後の1950年5月26日の国鉄公示で以下のとおり制定された。

日本国有鉄道公示第百十号
 旅客及び荷物運送規則を次のように定める。
  昭和二十五年五月二十六日
  日本国有鉄道総裁 加賀山之雄
 旅客及び荷物運送規則
 (本文省略。但し、昭和二十五年五月二十六日鉄道公報参照)
附則
(施行月日)
第二百九十一條 この公示は、昭和二十五年六月一日から施行する。
(廃止の規定)
第二百九十二條 旅客及荷物運送規則(昭和二十四年六月日本国有鉄道公示第十六号)は、廃止する。
(経過規定)
第二百九十三條 この公示の施行前に契約した旅客及び荷物の運送並びにこれに附帶する業務については、従前の例による。
第二百九十四條 乘車券・急行券・寢台券・車内補充券・特殊補充券・入浴券・入場券・貨物引換証船荷証券・荷物切符・手回り品切符・再託送証明書・荷物指図切符・一時預り切符その他旅客及び荷物の運送に関連する証票は、当分の間、第二百九十二條の規定により廃止された公示による旧様式のものを発売し、又は発行することがある。

官報の国鉄公示では、上記のとおり条文が省略されているが、参照先の鉄道公報にあたっても、「内容は、別冊として、関係の向に配布する。」と条文の記載がない。
今回掲載した旅規は、ネット古書店で購入した、1952年の中央書院版に基づいている。あわせて、1958年10月1日の旅規との対比ページも掲載し、全面改訂前後の旅規の構成が対比できるようにした。