Suicaのエリア拡大

JR東のプレスリリースによると、2008年3月15日のダイヤ改正にあわせて、Suicaの利用エリアを拡大する。これにともない、東京近郊区間新潟近郊区間も次のとおり拡大するらしい。

9月1日の岡山・広島地区にICOCA導入の記事で、山陽近郊区間が設定されず、ICOCAを使用する場合に限り最低運賃経路で運賃を引き落とすことに関して、次のように書いた。

これまでは、IC乗車券取扱の地域の拡大に伴って、近郊区間を拡大又は新設してきたが、今後は最低運賃計算経路による運賃引き落としで処理するのだろう。

これは浅はかだった。今回指定された区間環状線の外周の外側の区間だから、旅客は、近郊区間に指定されることによって、選択乗車のメリットは得られずに、途中下車禁止や有効期間の短縮といったデメリットだけをこうむることになる。Suicaエリアの拡大に便乗して、制度上不必要な近郊区間拡大を行い、旅客サービスをダウンしようという深慮遠謀があるのかもしれない。