JR2019年春ダイヤ改正

昨日JR各社から2019年春のダイヤ改正が発表された。共同リリースで旅客列車関係の目玉とされているのは、次の8件。

  1. 東海道・山陽新幹線「のぞみ」の所要時間を短縮します
  2. 北海道新幹線青函トンネル内)の速度向上により所要時間を短縮します
  3. 上越新幹線E7系を投入します
  4. 山陽・九州新幹線「みずほ」を増発します
  5. 中央線特急の利便性を向上します
  6. 北陸線の特急を増発します
  7. 東海道山陽線に特急を新設します
  8. 7つの新駅を開業します

3の上越新幹線のE7系投入により、グランクラスが新設される。「なすの」などのグランクラスと同様、アテンダントによる軽食・ドリンク等のサービスはない。「E7系の投入により、新潟駅では「とき」と特急「いなほ」のすべての定期列車が同じ ホームでお乗り換えいただけます」というのは、新潟駅新幹線の11番ホームには今まで2階建てのE4系が入線できなかったということ?
5は、「あずさ」「かいじ」をE355系に統一し、自由席を廃止するという既報に加え、富士急行線直通の特急「富士回遊」と「中央ライナー」「青梅ライナー」に代わる特急「はちおうじ」「おうめ」の新設が発表された。すべてに座席未指定券が適用され、新宿・八王子間はライナー料金510円から特急料金の750円(事前購入)に値上げとなる。
7は、大阪・姫路間の通勤特急「らくラクはりま」。普通車指定席特急料金は次のとおり「J-WESTチケットレス」サービスを利用すると大幅に割引となる(11月30日リリース)。

区間 J-WESTカードあり J-WESTカードなし 通常購入 自由席特急券 自由席回数特急券
大阪〜姫路間 720円 1290円 1490円 970円 780円
大阪〜明石間 620円 1290円 1490円 970円 780円
大阪〜三ノ宮・神戸間 490円  970円 1170円 650円 560円

ダイヤ改正に合わせて新設される駅は、JR西日本おおさか東線の南吹田、JR淡路、城北公園通、JR野江のほか、梅小路京都西(JR西日本山陰本線)、糸島高校前(JR九州筑肥線)。また4月のJヴィレッジのグランドオープンに合わせて、JヴィレッジJR東日本常磐線)が臨時駅として開業する。一方JR北海道根室本線の直別、尺別、初田牛が廃止される。
目玉に取り上げられていない各社の発表では、JR四国の「高速バス(室戸・生見・阿南大阪線)との乗換により、阿南〜海部間の移動が便利になります!」が興味深い。牟岐線の一部列車を阿南駅どまりとし、徳島バスの阿南〜海部間のバスに接続したダイヤが示されているが、JR運賃は適用しない。徳島県が進めている牟岐線阿佐海岸鉄道DMV化の布石だろうか。

東急の旅規改定

東急の運送約款・規約のページが更新され、12月14日改定の旅客営業規則が掲載された。大井町線有料座席指定サービスQシートの導入に伴うもの。10月23日リリースの「列車指定券」の用語は記載されておらず、東横線S-train座席指定券に統一された。また、「車内で列車指定券は販売しませんのでご注意ください。」と記載されていたが、車内でも発売されるようだ(以上、10月28日記事参照)。
第61条(座席指定券の発売)は、「団体旅客に対する座席指定券大井町線座席指定列車は除く。)は、団体用座席指定券兼補充団体乗車券によって発売する。」となっただけで、第3項の「座席指定列車に、座席指定券を事前に購入しないで乗車した旅客に対しては、当該列車の車内で、座席、乗車駅及び乗車区間を指定した座席指定券を発売する。」は改定されていない。
第139条の2(座席指定料金)第1項に、第2号として大井町線座席指定列車の「大人・小児 400円」が記載された。第182条の4(座席指定券の効力)第1項は、

座席指定券を所持する旅客は、その券面指定された当該列車に限って、東横線座席指定列車においては、券面に表示されている区間を乗車することができる。また、大井町線座席指定列車においては、乗車駅からたまプラーザまでの区間とする。ただし、たまプラーザ以遠においても当該座席は、旅客の降車駅まで継続して使用することができる。

と改定された。第219条(座席指定券の様式)に大井町線座席指定列車の改札窓口発行の指定券の様式が、第221条(車内座席指定券の様式)に「車内座席指定券および座席変更券」と「座席変更券(現金購入)・ 座席変更券(web 購入)」の様式が、第221条の2(座席指定特別補充券の様式)に「大井町線座席指定列車 座席指定特別補充券」が追加された。