JR西日本新快速の有料座席サービス

JR西日本は、10月24日の社長定例会見で、2019年春から新快速に有料座席サービス、『新快速「Aシート」』を導入すると発表した。概要は次のとおり。

  • 「各座席へのコンセント」設置、「無料Wi-Fi」提供、「荷物スペース」設置
  • 料金は1回500円、交通系ICカードまたは現金で乗務員が車内で発売、座席は指定しない
  • JR神戸線JR京都線琵琶湖線に1日上下4本運転(12両化された新快速の9号車に組み込む)

約款上の位置づけは不明だが、旅規の規定による特別車両券(グリーン券)ではないだろう。JR北海道の「uシート」と異なり、事前発売せず、座席も指定しないので、座席指定券でもない。旅規規定外のサービスとして単行規程が制定されるのだろう。普通列車グリーン車は、特急列車の末端が普通列車となるものを除くと、首都圏以外では岡山・高松間のマリンライナーだけ。一方、旅規には「コンパートメント券」のような、実体のない規定が残っている。
車内だけで発売するのは、JR東日本が進めている事前購入料金と車内購入料金の差別化と逆。乗車後空席がある場合に利用できるのは、ありがたい。米原・姫路間(198.4km)で500円は、東日本の事前購入平日グリーン料金980円の半額。青春18きっぷと併用できれば、シーズン中は満席になるだろう。