えちぜん鉄道三国芦原線4駅改称

えちぜん鉄道は、3月25日三国芦原線坂井市内4駅を改称した。これに対応し4月1日の東武松原団地駅の改称とあわせて、駅名改称の研究及び別表駅名改称 1987-2017(「駅名改称 1987-2016」を改題)を更新した。
えちぜん鉄道福井鉄道ダイヤ改正に合わせて、駅ナンバーの導入とともに実施するもの(共同リリース)。リリースに

駅近隣隣施設や歴史的つながりのある名称を追加することにより最寄り駅をわかりやすくします。

とあるように、太郎丸を太郎丸エンゼルランド、西春江を西春江ハートピア、西長田を西長田ゆりの里、下兵庫を下兵庫こうふくと、旧駅名に施設名等を付した。
駅設置自治体の坂井市えちぜん鉄道の共同事業で、坂井市ウェブサイトの坂井市長定例記者会見の添付資料は、次のように書いている。

"笑顔で暮らせるまち"を市のキャッチフレーズに掲げる福井県坂井市では、来る3月25日(土)より市内を走る「えちぜん鉄道」の全駅名9駅にこのキャッチフレースを付すと共に、特に教育・商業施設などの生活環境が充実する、春江・坂井地区の連続する4駅の駅名を新駅名に変更し、近年続けて暮らしゃすさが全国トップランクに入るまちの顔を全国へ発信していきます。地域活性化のために、市と鉄道会社が共同で住むまちとしての魅力を発信するために駅名を一斉に変更するのは全国でも初めての試みとなります。

エンゼルランドは福井県児童科学館の別称、西春江ハートピアは複合文化施設ハートピア春江から、西長田ゆりの里は公園名。下兵庫こうふくについては

このたびの駅名変更では、その地域の興福(こうふく)寺とのゆかりと、幸福(こうふく)度1位の福井県をかけあわせ、駅名を下兵庫こうふく駅としました。

だそうだ。伝統ある地名の駅名を施設名等に改称するのはもともと反対だ。どうしてもというなら、副駅名でよいと思う。ただし、カタカナやひらがなの施設名や語呂合わせは軽薄感が否めず、これが地域活性化や「まちの魅力」の全国への発信につながるのか疑問である。