2015年は、北陸新幹線、仙石東北ラインなどの新線開業があった。2011年3月27日の名古屋市営地下阿哲桜通線の延伸開業以来4年ぶりである*1。また上野東京ラインの開業により、首都圏の鉄道ネットワークが大きく変わった。
このブログで書きもらしていたが、8月作家の阿川弘之氏が亡くなった。メディアの訃報は、海軍三部作や阿川佐和子の父親といった紹介が主で、内田百輭、阿川弘之、宮脇俊三と三代続いた鉄道紀行作家の二代目であることに触れたものはなかったように思う。鉄道紀行文集の第一作「お早く御乗車願います」(昭和33(1958)年中央公論社刊)は、あとがきに
この本は、中央公論社出版部の宮脇俊三さんという、奇特な汽車気狂い*2のお陰で陽の目を見ることになったので、私にとっては思いがけぬ臨時電車を出して貰ったようなもので、感謝しています。
とあるように、宮脇氏の編集になるものである。宮脇氏が「時刻表2万キロ」でデビューする20年も前のことだった。阿川氏には海外の鉄道紀行「南蛮阿房列車」の正・続二部作がある。また米国人作家ポール・セル―(Paul Theroux)の鉄道旅行記「鉄道大バザール」(講談社、1977年)の翻訳者であり、「ブルートレイン長崎行」(講談社、1979年)という共著もある。
今年もこのブログに多くのコメントをいただいた。8月15日のIC乗車券の運賃計算経路には、実に49件のコメントがあった。またコメントやメールで、ウェブサイトの記事の間違いの指摘を受けた。本日更新した市名と駅名の関係(市代表駅)も、西宮駅の表記を「西ノ宮」のままに放置していたのをメールで指摘を受けたものである。