本日データルームのJRの運賃計算ルールは複雑すぎるの「急行料金体系はもっと複雑だ」の項を更新した。
3月14日の北陸新幹線延伸区間は、上越妙高をはさんでJR東日本とJR西日本に跨る区間の特急料金が割高になっている。三角表で定められている特急料金をキロ地帯別にプロットすると、次のとおり。飯山・糸魚川発着と長野・黒部宇奈月温泉発着の区間で緩和措置が施されている。なおカッコ内は東京発着の料金で、東北新幹線と同様、上野発着に比べて210円増し。
キロ地帯 | JR東区間 | 飯山・糸魚川 | 長野・黒部 | その他 |
1-100 | 2,360 | 3,010 | - | - |
101-200 | 3,110 | 3,760 | 4,080 | - |
201-300 | 3,990 | 4,640 | 4,960 | 5,290 |
301-400 | 4,740 | 5,390(5,600) | 5,710(5,920) | 6,040(6,250) |
401-500 | 5,270 | - | - | 6,570(6,780) |
緩和措置があるが、東北新幹線(はやぶさ・こまち以外)と同一料金のJR東日本だけの区間と比べると割高なのは否めない。このため自由席特急券を上越妙高で分割したほうが得をする区間が東京・糸魚川間など7区間ある。また、「ひたち」・「ときわ」の遠距離逓増料金体系により、初めて指定席特急料金で分割による逆転現象が生じたことも付記した。
本日の更新のメーンは、英語ページのJR's Rule on Passenger Ticketsである。英語のWikipediaのJapan Railways Groupからリンクされていて訪問者が多いのだが、2011年3月の九州新幹線開業以降更新しておらず、気になっていた。昨年の消費税増税に伴う運賃改定を反映し、新たに急行料金の項を追加した。